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緑内障の進行に影響を与える生活習慣とは?診断されたら気を付ける5つのこと

おしらせ

1. 緑内障とは?その基本を知ろう!

緑内障は、視神経が徐々にダメージを受けることで視野が狭くなり、最悪の場合、失明に至る可能性のある病気です。日本人では40歳以上で20人に1人、60歳以上で10人に1人が緑内障を患っていると言われ、特に初期段階では自覚症状がほとんどないため「沈黙の病」とも呼ばれます。

緑内障の主な原因は眼圧の上昇ですが、眼圧が正常範囲内でも発症する「正常眼圧緑内障」も多く、日本人に多く見られます。そのため、生活習慣が緑内障の進行に与える影響を理解し、適切な対策をとることが重要です。

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2. なぜ生活習慣が緑内障の進行に影響するのか?

生活習慣が緑内障の進行に影響を与える理由は、主に以下の要因によるものといわれています。

  • 血流の悪化:視神経に十分な酸素と栄養が行き届かないと、ダメージが進みやすくなります。
  • 眼圧の変動:特定の生活習慣(姿勢や食事など)が眼圧を上昇させる可能性があります。
  • 酸化ストレス:体内の酸化ストレスが高まると、視神経の損傷が加速することが示唆されています。

3. 緑内障のリスクを高める生活習慣

① 運動不足

運動不足は血流の低下を引き起こし、視神経のダメージを助長する要因となります。適度な運動を行うことで血流が改善し、眼圧のコントロールにも役立ちます。

② 食生活の乱れ(カフェイン・塩分・脂質の影響)

カフェインの過剰摂取は一時的に眼圧を上昇させることがあります。また、塩分や脂質の多い食事は血流を悪化させるため、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。

③ 喫煙・アルコール摂取

喫煙は血管を収縮させ、視神経の血流を悪化させる要因になります。また、過度なアルコール摂取も血圧の乱高下を引き起こし、緑内障の進行に悪影響を及ぼす可能性があります。

④ ストレスと睡眠不足

ストレスは眼圧を上昇させる要因となるほか、自律神経のバランスを崩し、血流の悪化を引き起こします。また、睡眠不足は酸化ストレスを増加させるため、十分な休息を取ることが重要です。睡眠時無呼吸症候群の人は緑内障発症リスクが10倍になるという研究結果もあります。


4. 緑内障の進行を防ぐための生活習慣

① 適度な運動を取り入れる

ウォーキングや軽いジョギング、ヨガなどの有酸素運動は血流を改善し、緑内障の進行リスクを低下させます。(ただしヨガの頭が低いポーズでは眼圧が著明に上昇します)

② 目に優しい食生活(ビタミンや抗酸化物質の摂取)

緑黄色野菜(ビタミンA・C・E)や魚(DHA・EPA)を積極的に摂取することで、視神経の健康を保つことができます。

③ 禁煙・節酒のすすめ

禁煙することで視神経の血流が改善し、緑内障の進行リスクを低下させることができます。また、アルコールも適量に抑えることが重要です。

④ 質の良い睡眠を確保する

睡眠中は眼圧が下がり、視神経の回復が促されます。毎晩7時間以上の質の良い睡眠を心がけましょう。

⑤ 正しい目のケアと定期検診

定期的な眼科検診を受けることで、早期発見・早期治療が可能になります。また、長時間のスマホやPC使用のような目の酷使を避け、適度な休憩を取り入れることも大切です。


5. よくある質問Q&A

Q1. コーヒーは飲んでも大丈夫? A. 適量(1~2杯程度)であれば問題ありませんが、大量摂取は眼圧上昇のリスクがあります。

Q2. 緑内障になったら運動をやめた方がいい? A. 過度な運動は避けるべきですが、適度な運動は血流改善に役立ちます。

Q3. サプリメントで緑内障を予防できる? A. 抗酸化作用のあるサプリメントは補助的に役立つ可能性がありますが、完全な予防にはなりません。


6. まとめ:日々の習慣が目を守る!

緑内障の患者さんによく「気を付けることはありますか?」と度々問われます。緑内障の進行を防ぐためには、日々の生活習慣を見直すことが重要です。適度な運動、バランスの取れた食事、禁煙・節酒、ストレス管理、そして定期的な眼科検診を欠かさないようにしましょう。

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