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就学時健診 ~眼科の診察で気を付けることは?~

おしらせ

毎年10月末までに就学時健診が行われ、眼科においては外眼部疾患・眼視力について検査されます。

視力検査は定期健康診断同じくスクリーニング検査として教室での見え方を基準とした370方式(0・3、0・7、1・0の指標による検査)でその見え方でABCD に分類されます。

A(1・0以上)  

  一番後ろの席からでも黒板の字が良く見えています。

B (0・7〜0・9)  

  後ろの方の席でも、黒板の字はほとんど読めますが、近視の始まりのことが多く、眼科受診を勧めます。

C (0・3〜0・6) 

  後ろの方の席では黒板に字が見え難く、近視以外の目の病気にも注意、眼科受診が必要です。

D (0・2以下)

  前の方でも黒板の見え方は十分といえません。すぐ眼科を受診してください。

視力検査の目的は、学校生活に支障がない視力があるか調べる検査ですが、眼科学校医は健全な視力の発達及び健全な視力が保持されているかを知る機会ととらえています。

とりわけ、就学時健診は3歳児健診、幼稚園・保育園での視力検査において見過ごされていた弱視を見つけるラストチャンスととらえています。

弱視とは、視力は出生後発達し、通常は6歳では1・0(今年より6月10日は ”子どもの目の日” となりました) と年齢とともに発達するのですが、遠視や乱視、斜視など種種の要因によって発達が阻害されていると、メガネやコンタイトレズを使用しても1・0に満たない弱視となります。

また、片眼だけのこともしく本人の自覚もなく見過ごされることも事が多く注意が必要です。 視力の発達10歳ぐらいまでなので早期発見、早期治療が必要です。

就学時健診において視力検査は学校でのスクリーニング検査で様々な条件で変化もあるため確定したものではありませんが、両眼ともAでないお子様は念のため一度眼科専門医での受診をお勧めします。

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