10月末に、匡臣医師が高山で行われた奥飛騨眼科研究会で講演を行いました。
下呂、高山、富山の先生方から目の病気について様々なテーマで講演を行っていただき、臨床のレベルを上げていきましょう、という会です。
匡臣医師は岐阜大学の講師として、目の感染症について講演させていただきました。
目の感染症と一言に行っても様々なタイプの感染があります。
コンタクトレンズが原因となる角膜の感染や、目をぶつけたりなどして大きな傷を負った後に発生する感染や、白内障手術や緑内障手術、網膜の手術など行った後に発生する感染などがあります。
これらの感染は主に目の外から「直接」目の中に入ってくる「外因性」の感染です。
一方、「体の中」から発生する目の感染症もあります。全身の目以外の場所で感染を起こしており、そこから血液の流れに乗って、眼の行き届き感染を起こしてしまう「内因性眼内炎」というものがあります。
今回はその「内因性眼内炎」について講演させていただきました。
富山の先生からは網膜の動脈が閉塞してしまう、「網膜中心動脈閉塞症」の治療について講演いただきました。いわゆる頭の動脈が閉塞すれば「脳梗塞」、目の動脈が閉塞すれば「網膜動脈閉塞症」という病気になります。
発生してしまうと非常に致命的な視力障害を残してしまう疾患です。
特別講演として、慶応大学医学部眼科学教室の根岸一乃教授より難症例の白内障手術について講演を賜りました。
現在白内障手術は当院でも10~20分程度で行われ、以前に比べ格段に安全性が増したてきた手術であります。 当院でも安全に手術ができる手術機器を備えております。
<当院での白内障手術の詳細はこちら>
慶応義塾大学病院では、難しい症例の白内障手術も数多く行われており、そのような難症例白内障手術のコツを多数症例提示いただきながら勉強させていただきました。
また白内障手術の際に多焦点眼内レンズを挿入したけれど、見え方に満足のいかなかったときの眼内レンズの入れ替えの手術もご提示いただき、その適応を改めて考えさせられました。
今回このような非常に勉強になる機会を頂き、当院においても新しい知見を取り入れ日常診療に反映させたいと思います。