• 地域に密着した岐阜市の眼科

これって老眼?

病気について

こんにちは、窪田眼科医院です。

最近肩こりがひどくて。頭も痛くなって目もぼやけるようになってきちゃって・・・

それ、老眼なんじゃない 笑?

え?肩こりだと思ってたけど・・・確かに遠くは見えるのに近くがみにくいような

 

 頭が痛いと思ったら実は老眼だったということありませんか?

こんな会話を時折聞くのですが、皆さんも老眼になりたくないなあ、そう思うのではないのでしょうか。

そこで今回は「老眼」について解説いたします。

老眼とは

老眼とは、年齢とともに新聞や本などを読みにくくなったり、遠くへ離さないとよく見えなくなったりして見えづらくなる症状です。

どうして老眼になるの?

私たちの目がピントを合わせるときは目の水晶体という部分で調整を行います。

遠くを見るときは緊張を緩めて水晶体は薄くしピントを遠くに合わせます。逆に近くを見るときは水晶体の周りにある筋肉が緊張してレンズを厚くしてピントを合わせます。

このような力を「調節力」といいます。(図:参天製薬より引用)

ピント調節の仕組み(遠くを見るとき) :参天製薬より引用
ピント調節の仕組み(近くを見るとき) :参天製薬より引用

調節力はグラフのように年齢とともに減少していきます。

加齢で調節力はどのように変化する?

年齢が進むと水晶体(レンズ)が硬くなり、近くを見るときに筋肉で押してもレンズを厚くできにくくなります

調節力が衰えてくると近くにピントを合わせることができなくなり、小さい文字などが見にくくなってきます。いわゆる老眼の始まりです。

しかし、老眼は病気ではありません。加齢(エイジング)に伴う生理現象のひとつで、誰にでも起こる目の老化現象に過ぎません。

老眼はどんな人がなるの?

実は、加齢(エイジング)に伴う水晶体の老化は15歳頃から始まっているのですが、一般的に40歳を過ぎる頃からピントが合わせにくくなるという自覚症状が現れて「老眼」に気付くというわけです。

老眼はどこまで進むの?

調節力の変化の表をご覧ください。

年齢調節力近点距離加入度数
10歳14D7㎝

 

目的距離30㎝

近方重視時

15歳12D8㎝
20歳10D10㎝
25歳8D12㎝
30歳7D14㎝
35歳5D20㎝0.25
40歳4D25㎝0.75
45歳3D33㎝1.25
50歳2.5D40㎝1.75
55歳1.5D57㎝2.25
60歳1D100㎝2.50
65歳0.75D133㎝2.75
70歳0.5D200㎝3.00

表を見てみると・・・

10歳で14D → 7㎝
20歳で10D → 10㎝
30歳で7D → 14㎝
40歳で4D → 25㎝
50歳で2.5D → 40㎝
60歳で1D → 100㎝

このように徐々に調節ができなくなってきます。

50歳を超えてきますと手元が40㎝以上話さないとピントが合いません。これ以上は手を伸ばしても届きませんよね?

だから老眼鏡が必要になってくるのです。

老眼鏡はどんなものを使えばいいの?

では老眼の度数はどんなものを装用すればよいのでしょう?

年齢、調節力の衰えから換算し必要加入度数の目安を表で参照ください。

表では35歳で0.25D(ジオプトリ-)の眼鏡をと考えますが、実際にはほとんどは必要ありません。実際には、45歳くらいから実際に必要となってくる場合が多いです。

一番簡易的な方法は100円均一で並べられている老眼鏡(リーディンググラス)を試してみてはいかがでしょうか?単純にそれだけで楽になることもあります。それでも見づらいという場合は眼科を受診してください。

ただし調節力の度合いの表はあくまで目安ですので、人によって必要加入度数というのは異なりますのでご注意ください。

まとめ

このように老眼は誰もがなる目の老化で、「自分はまだ若いから」と無理をすると、肩こり・目の疲労・頭痛。吐き気などの症状が現れます。

まさか目からくる症状であったとはきがつきませんよね?
何かと変化と伴い始める40歳。40歳をこえたら「調節力」の低下、老眼の始まりかもしれませんね。

タイトルとURLをコピーしました