大音壮太郎先生
加齢黄斑変性
・前駆病変
・AMD
- 萎縮型
- 浸出型
中心窩含むCNV →典型AMD 抗VEGF
→PCV 抗VEGFあるいはPDT
→RAP PDT-抗VEGF併用治療
中心窩含まないCNV → レーザー
- 小型ドルーゼン
→大型ドルーゼン
→ 色素沈着 → 新生血管 CNV (LateAMD)
↓
ドルーゼンの消退・脱色素 → 地図上萎縮Geographic atrophy(GA)
↓
軽度RPE異常
※AREDSではドルーゼンのないAMDはあり得ない
本当にドルーゼンのないAMDはあり得ないのか
→ 2015年~ Pachychoroidという新しい概念
アジア人AMDに合致する
PNV(Pachychoroid Neovasculopathy)とAMD
Pachychoroid Neovasculopathy
定義:
1. CNVをいずれの目に認める
2. Pachychoroidの特徴を有する ・眼底で脈絡膜血管の透見性低下
・OCT、IAで脈絡膜血管拡張
・IAで脈絡膜血管透過性亢進
3. 両眼においてドルーゼンを認めない
特徴:
・AMDより比較的若年(40歳代からも発症)
・男性に多い
・中心窩脈絡膜厚307μm
・IAで脈絡膜血管透過性亢進57%
・ポリープ病巣 56%
・比較的良好な視力で小さなCNVが多いがバリエーションがおおい
最終視力に関連する因子 ・初診時視力・黄斑下出血
20%に4乳頭以上の黄斑下出血
黄斑下出血に関連する因子 サイズ、ポリープ病巣
Pachychoroid Geographic Atrophy PGA
定義:
1. GAをいずれの目に認める
2. Pachychoroidの特徴を有する ・眼底で脈絡膜血管の透見性低下
・OCT、IAで脈絡膜血管拡張
・IAで脈絡膜血管透過性亢進
3. 両眼においてドルーゼンを認めない
※地図上萎縮Geographic atrophy(GA):
眼底写真で「協会明瞭な円形・楕円形で低色素・脱色素もしくはRPE欠損により周囲網膜よりも鮮明に脈絡膜血管が透見できるもの」
特徴:
GAのうち22%程度
通常のGAに比べ
・若年
・男性に多い
・中心窩脈絡膜厚が厚い
・GAの面積が小さい
・ARMS2 A69Sのリスクアレル頻度が低い
・年間の脈絡膜の菲薄化率やGAの拡大率に差はない
AMD診断のパラダイムシフト
AMD:
ドルーゼン→色素沈着 →CNV(脈絡膜新生血管)
↓
地図上萎縮
Pachychoroid-related:
CSC → 脈絡膜新生血管
↑
PachychoroidpigmentEpitheloppathy
↓
地図上萎縮