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知っておきたいメガネとコンタクトレンズの知識Q&A

おしらせ

「メガネ」と「コンタクトレンズ」は眼科診療の入り口です。メガネとコンタクトレンズについての注意事項をまとめてみました。

窪田眼科医院 院長    窪田 智

Q・黒板が見づらくなりメガネを作りたいと思います、どうしたら良いですか?

A・まず、眼科で正確な検眼を行ってもらい、他に目の病気がないか確認したうえで適切なメガネの度数を決める必要があります。特に、学童・生徒の場合一時的に近視の度数が見掛け上強く見える調節ケイレンを合併していることもあります。調節ケイレンを見つけるには眼科で調節麻痺剤を点眼して検査しなければなりません。度の強すぎるメガネは目の疲れなど目に悪い影響を与えます。眼科で検査の上、眼鏡処方せんをもらって、メガネ屋さんに行くのが良いでしょう。

Q・メガネ屋さんでメガネを選ぶ時気をつけることは?

A・メガネの度数は眼科でもらった処方せんを基にきめられますが、フィティング(掛け具合)のよい眼鏡を作製するのはメガネ屋さんの役目です。メガネフレームを選ぶ時、デザインが気に入っているかだけでなく、掛けた時にうまく顔にフィットするかにも配慮しメガネ屋さんと相談してください。うまく顔にフィットしているかを見るには、正面から見た時に両眼の瞳の中心とレンズの中心が一致しているか、また、横から見た時レンズと目の距離が離れすぎていないかにも注意してくさい。また、メガネが出来たら処方せん通り作製できているか眼科で確認してもらうとよいでしょう。

  瞳孔距離(アイポイント)

 頂間距離 適切12mm

       

Q・メガネのよい手入れ方法は?

A、・メガネのフィティングが悪くなると見え方にも影響します。両手でメガネのつるを持ってゆっくり掛け外ししてください。また、メガネを外して置く時はレンズに傷がつかない為にレンズの凸面を上向きにしてください。汚れた時は軽く水洗いしてティッシュで水気をふき取るとよいでしょう。マイクロファイバーの眼鏡拭きを使用するのもよいでしょう。両目が同じように見えるかにも注意し見づらくなったら眼科で診てもらってください。

 

Q・コンタクレンズはいつから始めるとよいですか?

A・小児でも親が管理してコンタクトレンズを使用しなければならない場合もありますが、基本的には本人が自分で十分管理できる年齢からが良いでしょう。メガネとコンタクトレンズにはそれぞれ長所・短所があります。軽度の近視では安全性に優れ取り扱いが簡単なメガネが良いでしょう。コンタクトレンズは強い近視でも物の大きさ・距離感がメガネより自然に近く見え、スポーツする時にも使いやすいとの長所がありますが目を傷める危険性があります。コンタクトで目を痛めた時治すにはコンタクト使用を中止しなければなりません。必ず適切なメガネとの併用が必要です。コンタクトレンズ希望の場合は眼科専門医に相談してください

Q・コンタレンズによる眼障害の原因は?

A・角膜は空気中の酸素が涙液を介して取り込まれ維持されています。 目を閉じている時は3分の1にしか角膜に供給されません。コンタクトレンズをしたまま寝るのは危険です

コンタクトレンズ自体が原因の眼障害ではコンタクトレンズの汚れによるものが約半数を占めます。また、最近コンタクトレンズによる重症な角膜感染症が増加しています。使用しているコンタクトレンズは消毒が必要か確認し適切なケアをしてください。重症な角膜感染にかかると目が痛いだけでなく視力障害を起こし一生後悔することになります。

Q・コンタクトレンズ作製時に注意する点は?

A・コンタクトレンズの作成ではコンタクトレンズを少しでも安全・快適に使用するため日本コンタクトレンズ協会が推奨するように眼科医の処方・指示に従ってください。コンタクトレンズの種類も多く、目の状態(アレルギー結膜炎のある人は特に注意)・使用目的によって選ぶレンズも異なります。適切なレンズは眼科医とよく相談して処方してもらいましょう。また、コンタクトレンズによる眼障害の原因の多くはコンタクトレンズの使用方法が不適切であることが多く、使用方法の指導が十分なされる施設を選ぶことも忘れないでください。また、コンタクトレンズの購入場所も眼科医の指示に従うと安全です。

Q・コンタクトレンズの定期検査はどうして必要性なのですか? 

A・コンタクトレンズを装用していて自分では問題ないと思っていても、目の状態はコンタクトレンズを使用していると変化しています。眼障害者の6割は定期検査を受けていません。眼障害を早期発見して、眼障害の原因を見つけ対応することで視力障害に至るような眼障害の重症化を防ぐことが出来ます。

Qおしゃれ用コンタクトレンズ(カラコン)に興味があるのですが?

A最近カラコンによる眼障害の急激な増加が日本眼科医会で問題視されています。カラコンは色が付いているところは酸素を通さなく、また、大手2社以外のカラコンはレンズの表面に色が印刷されていて簡単に色落ちし、その色素による障害も考えられています。カラコンにより眼障害者のほとんどはカラコンを雑貨店や通販・インターネットで購入されています。眼科医は積極的にはカラコンはお勧めしていませんが、どうしてもカラコン使用希望の時は眼科医に相談してください。

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